Overwrite Save

趣味も仕事も本気のオトコが読むブログマガジン

今後、生き残る個人ブログとは【個人ブログと検索エンジンの未来予想】

執筆

個人ブログを構成するレイヤー

個人ブログコンテンツは、およそ3つのレイヤーで構成されている。

一つ目(第一レイヤー)は、極めて個人的でプライベートなブログ、いわゆる日記のようなブログだ。有名人でもなければ、その日記はインターネット上において存在価値はほとんどゼロに等しい。
友人や知人とのコミュニケーションツールとして一定のニーズがあるため、このレイヤーが消滅することはないと思うが、Facebookのようなコミュニケーション機能に特化したSNSに次第に飲み込まれていくだろう。

二つ目(第二レイヤー)は、事実を伝えるブログだ。ニュース記事、天気、試合結果が該当する。それらをまとめたキュレーション系サイトも、このレイヤーに属する。これらのブログは速報性や希少性が高い程、価値を有する。

三つ目(第三レイヤー)は、ユニークな付加価値のあるブログだ。独特の視点で商品をレビューしたり、政治や経済について個性のある分析やコメントを残す等、読者に新しい気付きや刺激、感動を提供してくれる。

技術の発達と個人ブログの淘汰

最近ではAI(人口知能)がニュース記事(天気やスポーツの試合結果等)を実際に書き始めている。
こういった類の記事には、人間が不要になってきているのだ。
現実に、AIはたった数秒で記事を書き終える。事実を集めて、記事にまとめるという「作業」記事は量産することが可能だ。

この流れは今後もどんどん加速していく。
まずは、キュレーション系の記事を作り出していくだろう。「NAVERまとめ」等は、人間の介在余地が低下していくため、これで収入を得ることは非常に難しくなっていく。
現に、単なるキュレーションサイトは、ある程度資金力のある企業がアルバイトを雇って、マニュアルに基づいて事務的に記事を作成している。まさにAIを初めとしたテクノロジーで代替可能な分野だ。事務的にキュレーションサイトを作成している企業は、淘汰されていくだろう。
一方、NewsPicsのようにキュレーションサイトに加えて、インタビュー記事や独自取材記事等、付加価値のある情報を提供することによってテクノロジーによる代替は難しいコンテンツとなっている。こういった価値の付加による差別化が、将来の生き残りの鍵となってくる。
つまり、冒頭に述べた「第二レイヤー」は、テクノロジーによる代替が加速していく分野である。今は、人間がまとめるという「作業」が価値を生み出しているのでマネタイズの余地があるが、この分野で個人ブログが価値を見出すことは難しくなる。

テクノロジーが劇的に進化した時、「第三レイヤー」のブログを機械的に作り出すことが可能になるかもしれないが、全てを代替することは現実的ではないと思っている。世界の秘境に足を運び、その情景を写真や動画で表現するという臨場感のあるブログなんかは、やはり人間だからこそ実現できるコンテンツだと思う。
仮に、この「第三レイヤー」においてテクノロジーによる代替が実現するのであれば、世界の経済活動そのものが根底から一変するほどの革命的なインパクトがある時だろう。

どこまでも続く道

テクニカルなSEOは意味がなくなる

テクノロジーの進化は、当然検索エンジンに及ぶ。既にGoogleでは人工知能(Tensorflow)の開発に相当なコストを投下している。AlpfaGoが囲碁のプロ棋士に勝利したことも記憶に新しい。
AIの精度が向上すれば、WEBコンテンツの評価精度も比例的に向上するはずだ。文法や単語の正誤、コンテンツの盗用等のチェックだけでなく、文章そのものの意味についても評価の対象になってくる。どれだけ文章は論理的か、根拠は事実に基づいているか、読み手にとって分かり易い(図解等は適切)か、結論は効果的か。真に価値のあるコンテンツであるかを評価できるようになる。

現在の検索エンジンは、独自のアルゴリズムでWEBコンテンツを評価しているが、被リンクやキーワード等の情報に基づいて「価値の『ありそうな』コンテンツ」かどうかを評価しているに過ぎない。今後は、価値の確からしさが限りなく実態に近づくので、評価の考え方も、価値の「ありそうな」から、価値の「ある」に変わっていく。
現状のSEOはお金を出せば何とでもなる。被リンクを買う事もできるし、htmlを検索エンジンの好むように書き換えることもできる。だから、怪しげな情報商材や会社によるSEO関連の商品が、一定のニーズを満たしている。しかし、近い将来、実態の伴わないテクニカルな対策は、全く意味をなさなくなる。

検索エンジンの使命は、「世の中の情報を全て集約する」ことではなく「世の中の『価値のある情報』を全て集約する」ということに終着する。

生き残る分野は、ニッチでユニークなブログ

個人が更新するブログは、相当なユニーク性がないと稼ぐことはどんどん難しくなっていく。機械的、事務的に生み出される個人ブログは、読み手にとって価値がなくなる。
まとめ記事や、辞書、キュレーションサイトは、AIが作り出した膨大な情報量を元に作り出されたものの方が、読み手にとってよほど有益だ。

違う見方をすれば、ユニークなコンテンツを生み出すことができれば、ブロガーにとって大きな利益をもたらしてくれるはずだ。特に、人間ならではのコンテンツで、大きな資本が真似しにくいニッチ領域を対象にしたブログが、「第三レイヤー」で存在価値を発揮していくだろう。

単なる旅行ブログでは「第一レイヤー」から抜け出せない。
旅行ブログを書く場合であっても、昔の写真と同じアングルで撮った写真を比較したり、街の歴史を調べて足跡を辿ってみたり、難攻不落の城を実際に攻めに行ったり(もちろんシミュレーション)、観光雑誌には絶対に載っていない名所だけをまとめてみたり等、読み手にとって何かしらの付加価値を提供することで新しい時代でも生き残っていけるブログコンテンツになる。
もちろん、付加価値のあるブログコンテンツは、現在においても価値がある。